私は、大学を卒業するまでに12年間かかりました。歴史を学んでいましたが、ずっと研究だけに打ち込んでいた、という話ではありません。自分が何を目指すのかを見失い、迷っていた時期でもありました。
その間、年下の学生たちと同じ授業を受け、一緒に学びました。年齢が上だからといって、先輩としてそこにいられるわけではない。その場になじみ、一緒に学べる自分のあり方を、何度も考える必要がありました。積み上げてきたものに頼るだけでなく、その都度、自分を作り直す経験だったと思います。
卒業まで支えてくれたのは、家族や大学の先生たちでした。相談を重ねる中で実感したのは、続けるのも、やめるのも、保留するのも、自分の決定であり、その責任を引き受ける必要があるということです。最後に卒業へ向かえたのも、目標を明確にして、そこに向き合ったからでした。今も、自分と相手の目標を明確にすることを、仕事の軸にしています。